こんにちは。ゴルフトレーナーの谷崎です。
ユーロピアンツアーのインスタグラムで、素敵な写真がありました。
Dell Match Play (2016)でのジェイソン・デイ選手。
右臀部のストレッチですね。
ラウンド中のストレッチは見習いたいところです!
それにしても、こんなに大胆に(笑)
よほど伸ばしたかったのでしょう。
なかなかTV中継で選手がストレッチしている様子が映ることは少ないのですが、
実際コースでは多くの選手がラウンド前だけではなく、ラウンド中もストレッチや、選手によっては体操をしているのを見かけます。
今回はストレッチによるメリットを解説しようと思います!
アマチュアの人もストレッチなら真似しやすいですよね。
明日のラウンドからさっそく取り入れて、スコアアップしてみてください!
ラウンド中にストレッチすべき5つの理由+α
1. 筋温を下げない
筋温というのは、そのまま筋肉の温度のことです。
準備運動から始めて、少しずつ体温を上げていくことによって、血管が広がり酸素が体中の細胞に届きやすくなります。細胞は酸素利用してエネルギーを生み出すので、この状態をキープし続けたいですね。
ゴルフはプレー時間が長いスポーツです。特に寒い日や雨の日など、筋温が下がるとパフォーマンスが下がることに直結します。
真冬の雪が降る寒い日に屋外にずっといると、指先はかじかんで身体もギュッと縮こまってしまいますよね。感覚的にもわかりやすいかと思います。
逆に、真夏の暑い日に動きすぎると熱中症になってしまい、これもパフォーマンスが下がります。
最適な筋温をコントロールして、パフォーマンスが下がらないように注意することが大切です。
2. 関節可動域を広げる
プロゴルファーなどのアスリートは、日々身体を動かしていますので、関節可動域が非常に広く、またその状態が維持されやすいです。
それに比べると、アマチュアゴルファーの多くは長時間のデスクワークなど、”関節を最大限に動かす”ことがない環境で一日の大半を過ごしています。
よほど意識してストレッチを日常に組み込んでいる人でないかぎり、日々生きているだけで関節可動域が狭くなり、筋肉はどんどん硬くなる一方です。
そんな状態でゴルフをすると、練習やスタートしてからのスイングと歩き(または走り)によって身体は徐々に動きやすくなりますが、前半9ホールが終わってランチを食べるとまた元通り。
後半9ホールが始まって少しずつ動きやすくなったかと思いきや、上がり3ホールくらいで疲れて来た時に姿勢が悪くなってきて、今度は身体が思うように動きにくくなります。
そうなる前に、こまめにストレッチできると、関節可動域を維持することができ、結果としてパフォーマンスが上がります。
3. 怪我の予防
安静の状態からいきなり身体を動かすと、関節や筋肉に大きな負担がかかります。
ゴルフは歩くだけではなく、いきなりドライバーを振り回すところから始まりますので、その強い衝撃に耐えきれずに腰を痛めたり、首を痛めたりしやすいです。
あと、朝イチのティーグラウンドに上がるとき、ふくらはぎを痛めてしまった、というのもよく聞きます。
先ほどの筋温とも関係していますが、特に冬はしっかりと準備運動をして血流を良くし、身体を温めてからラウンドを開始することをオススメします。
ラウンド中も待ち時間が長いと筋温はどんどん下がりますので、待ち時間こそストレッチをしましょう。
4. 飛距離アップ・スコアアップ
ラウンドの終盤は、疲れの影響やその日の調子に左右されて、スイングが乱れがちになります。結果として飛距離が落ちやすくなります。
そうなる前に身体をリセットすることができれば、再現性の高いスイングを続けることができるでしょう。
朝からきっちりウォーミングアップして、ラウンド中のストレッチによって良いコンディションを保ち続ければ、いつものコースの上がり3ホールで、普段届かない地点までボールが飛ぶかも知れません。
そして高いパフォーマンスでゴルフし続けることによって、トータルのスコアはきっと良くなります。
5. 疲労回復
ストレッチによるメリットとしては、これが一番大きいかも知れません。
筋肉はラウンド中収縮しがち。力んだり、後半の疲れによってどんどん硬くなってきます。
デスクワークの合間に肩を回したり伸びをするのと同じで、一定間隔でリセットしてあげると、一日の終わりの疲労度が全然変わってきます。当然帰りの車の運転や、翌日の仕事への影響が少なくなります。
+α 上手そうに見える
これはオマケですが、ラウンド中にストレッチしていると、初心者っぽく見えないです。
「お、あの人はゴルフ慣れしているな。」
「余裕がありそう」
と思われるので、腕前はともかく、上手そうに見えます笑
でも、これってすごく大事なことで、ティーグラウンドへの上がり方や、ティーの刺し方、打つ前のルーティンなどなど、全ての所作で上手そうに行うことは自信につながります。
「曲がったらどうしよう」
「みんなが見ている前でチョロったらどうしよう」
「私のスイングは恥ずかしいから見られたくない」
そんなことを思っているうちはボールにもそういう気持ちが乗ってしまいます。
「自分は上手いんだ!」と言い聞かせて、堂々と打ってみてください。
仮にうまく打てなくても、たまたま今ミスしただけなんだもん、くらいの気持ちでいられるといいですね!